おすすめ

【初心者向け】フィギュアスケートは大人でも始められる!上手くなる3つのコツを紹介

「スケートをやってみたいけど、大人から始めるなんて遅すぎる?」
「運動神経ゼロなのに、スケートなんかできるかな?」
「初心者の大人がスケートを始めても、上手くならないよね・・・」

こんな疑問や悩みを抱えていませんか?
あなたの気持ち、とてもよく分かります。

フィギュアスケートって、ヨガやバレエ教室みたいに、全国にたくさんあるわけではないので、情報が限られるんですよね。
そのため、初心者にはハードルが高くて、はじめの一歩が踏み出せないのです。

私も始める前は本当に悩んで、習いに行くまでに、なんと!2年かかりました。
しかし、行ってみると爽快感にハマり、今ではシングル・アイスダンス両方を習うまでになりました。
アラサーから始めて、大人スケーター歴12年目に突入しています。

意外に思われるかもしれませんが、フィギュアスケートは誰にでも門戸が開かれているスポーツなんです!

この記事では、

  • 抱える悩みを解消
  • 始める方法
  • 必要なスケートグッズ
  • 上手くなるためのコツ
  • 知っておくべきリスク

を紹介します。
ぜひ、最後までお読みください。

大人がフィギュアスケートを始める前に悩むこと3選

なにごとも始める前って悩みが尽きないですよね。
ここでは、よくある悩みを3つピックアップしています。大人スケーター歴12年の私が、初心者の悩みを解決します。

1.大人からでは遅すぎる?

フィギュアスケートは何歳からでも始められるんです!

スケートリンクでは、70、80代の男性・女性を見かけることもあります。私の知り合いでは、50代から始めて20年になる女性もいます。
子供に手がかからなくなったので、始めたという人もいて、さまざまな年齢の人が集まっています。

ここで、私の経験をお伝えします。

私は、アイスダンスで80代のおじいさまと組んだことがあるのですが、その体幹の強さに驚きました。上半身が全くブレないのです。30代男性よりも筋力があるのでは?と思ったほどです。

この経験から、フィギュアスケートに年齢は全く関係ないと考えるようになりました。
滑っていると体幹が鍛えられて足腰も強くなります。つまり、生涯スポーツとしての魅力もあるのです。

やってみたいと思った今が始めどきです。
年齢は気にせず、スケートリンクに足を運んでみましょう。

2.運動神経は必要?

運動神経については、有名選手の記事を紹介しましょう。

2022年北京オリンピックで、男子シングル銀メダリストになった鍵山優真選手のコメントです。
世界トップレベルの選手でも球技が苦手だなんて、なんだか心強いですね。
私も体育の成績は普通レベルで、運動神経は良くありません。

たしかに、運動センスが良い方が上達は早いでしょう。

しかし、なによりも大事なのは、バランス感覚です。
これは滑っていれば誰でも身につけられるものです。長く続けていけば、陸にはない「氷を滑る」という感覚を体が覚えていきます。

よく、「初心者ほどスケートリンクに行って滑ろう」と言われるのですが、それは早く氷に慣れるためだと考えられます。

「運動神経がないから」と言って、諦めるのはもったいないですよ。
まずはゆっくりと、滑ることを体に慣らしていきましょう。

3.どんな技ができるようになる?

大人から始めると、どんな技ができるようになるのでしょうか?
私は初心者のころ、教室(月4回)に入っていました。覚えている限りで、体験したことを紹介します。(技の習得には個人差があります。)

1カ月目:フォアのひょうたん、ストローク
2カ月目:バックのひょうたん、バックの両足スネイク
3カ月目:フォアのクロス数回
・・・
8カ月目:プレーンテストC級を受験(ハの字ストップあり)
9カ月目:プレーンテストB級を受験(モホークターンあり)

この後、地方のスケートリンクから関東に移ってしまったので、A級は受験していません。
1年経つころには、スリージャンプや両足スピンにチャレンジしていました。

さて、みなさんが気になるジャンプはどうでしょうか?

大人は1回転半~2回転は飛べると言われています。恐怖心があるため、大人は2回転までが精一杯です。
個人差はありますが、1回転半にチャレンジできるまで、5~10年はかかると見込んでおきましょう。

「ずいぶん年月がかかるな」と思った人もいるかもしれません。
しかし、選手も3回転ジャンプをマスターするために何年もかけて取り組むのです。

一朝一夕ではできないのが、フィギュアスケートの魅力です。

逆に言えば、努力をして長く続けていれば、難しい技にもチャレンジできるとも言えます。
時間を費やしている分、技ができるようになった時の達成感や喜びは格別です。
むしろ、その瞬間を味わうためにフィギュアスケートをやっていると言ってもいいでしょう。

イナバウアーやスパイラルにチャレンジしている大人スケーターもいます。
あなたも技に挑戦してみましょう!

フィギュアスケートを大人から始める3つの方法

ここでは、スケートを始める方法についてお話します。
独自に滑走料や教室の費用を調査しました。個人レッスンの相場や先生探しのコツも紹介しています。
ぜひ、読んでみてください。

1.スケートリンクに行ってみよう

まずは、最寄りのスケートリンクに行ってみましょう。

通年リンクや期間限定リンクもあります。営業時間など、リンクによって異なりますので、ホームページで調べてみましょう。

首都圏の主なスケートリンクの滑走料と貸靴料です。

スケートリンク 滑走料
(おとな)
貸靴料
明治神宮外苑アイススケート場 1,400円 550円
ダイドードリンコアイスアリーナ 1,600円 600円
三井不動産アイスパーク 2,000円 (滑走料に含む)
横浜銀行アイスアリーナ 1,900円 (滑走料に含む)

貸靴込みで2000円前後の料金で滑れますね。

初めは上手く滑ろうとせず、フェンスにつかまり立ちでOK!
慣れてきたら、手を離してみましょう。

まずは、楽しむことが一番です!

2.スケート教室に通ってみよう

教室に入って、続けられそうかチェックしてみましょう。
スケートリンクのホームページに教室の情報が載っています。

年齢層

子供から大人まで幅広い世代が参加していることもあります。
アダルトと名前がついている教室は、高校生以上や18歳以上が対象です。

大人は30代~50代をよく見かけます。

共通しているのは、みんなフィギュアスケートに興味があるということ。
年齢は気にせず、まずは参加してみましょう!

種類

【短期の教室】
他に習い事をしている人や、雰囲気を知りたい人向けです。

【長期の教室】
じっくり習って、とにかく続けてみたい人にオススメします。

料金

首都圏の主なスケートリンクの教室です。

スケートリンク コース名 料金(税込)
/月4回
明治神宮外苑アイススケート場 アダルト45 8回18,880円
9回21,240円
※月4回の表示なし
ダイドードリンコアイスアリーナ 日曜定例スケート教室 7,400円
三井不動産アイスパーク アダルト 9,400円
横浜銀行アイスアリーナ サンデー 8,800円

※2022年4月現在
※上記以外の教室もあります。
※別料金(貸靴代・登録料など)がかかることがあります。

金額はスケートリンクによって、さまざまです。
教室によっては、リンクの全面ではなく4分の1を使って行うところもあります。中には、ウェイティングで半年待ちという教室も!まずは問い合わせてみましょう。
横浜銀行アイスアリーナでは、予約不要のワンポイントアドバイス・ワンデー教室を開催しています(2022年4月現在)

内容

スケートリンクの全面を使う教室の場合、生徒の人数は40人前後で、先生は3人前後です。
生徒のレベルを3つか4つに分けます。

一番下のクラスは、四つん這いになって氷に慣れるところから始めます。

そこから、両足滑走、ひょうたん、ストロークとレベルアップしていくのです。
教室によっては、ジャンプ、スピンを教えてくれるところもあります。

ぜひ、勇気を出して教室に行ってみてください!
スケート仲間ができるかもしれませんよ。

3.個人レッスンを頼んでみよう

教室に慣れてきて、ジャンプやスピン、ステップをしてみたい人には個人レッスンがオススメです。

教室は生徒の人数が多いため、先生も一人ひとりを細かく見られません。個人レッスンは、じっくり自分だけに集中してアドバイスがもらえます。

「私には、まだ早い」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。「もう少し上手くなりたいな」という気持ちがあれば十分です。

スケートリンクによっては、市営のため営利目的の指導ができず、プロの先生がいないところもあります。前もって確認しましょう。

相場

先生のレッスン料は、経歴によって差があります。全日本や世界レベルの選手を輩出した先生は、もちろん高くなります。

若手の先生:30分3,000円前後
リンクでトップの先生:30分5,000円前後

レッスン料は、スケートリンクのホームページに載っています。
載っていない場合は、各リンクの事務所か先生に直接確認してみましょう。

先生探しのコツ

教室で自分に合った先生を見つけるのが一番です。

また、一般滑走の時に、他の大人スケーターが先生に教わっているところを、さりげなく通ってチェックするのもオススメです。
自分にとって分かりやすい教え方か判断ができます。

初心者に必要なスケートグッズ3選

ここでは、用意すべきスケートグッズ3つを紹介します。
独自に値段を調査しましたので、参考にしてください。
また、わざわざ買う必要のないものもあります。そのあたりもお伝えしていきますので、ぜひ読んでみてください。

1.スケート靴

やはりマイスケート靴は憧れですよね!

「ここに通おう!」と決めたら、そのスケートリンクに併設しているショップで買うのがおすすめです。
滑っていて困ったことがあれば、すぐに相談ができますよ。
スケート靴を買ったショップでは、メンテナンスが無料になるサービスを行っているところもあります。

次に、スケート靴の選び方をご紹介します。

ぴったりとフィットするものを選びましょう。合わないものを履くと、靴ズレを起こすなど、足のトラブルが多くなります。
足に合わず、何足も変えたという人もいます。余計にお金がかかるのは、もったいないですよね。
たまに、憧れの選手と同じメーカーの靴を履きたいという人がいますが、これも同じ理由でやめておきましょう。

さて、スケート靴の値段です。

初心者が気軽に求めやすいスケート靴をピックアップしました。

スケート靴
+ブレードのセット
価格
(税込)
JACKSON
アーティストプラス
29,000円
JACKSON
フリースタイル FS
[ミラージュセット]
53,700円
KOSUGI F2A NEW
[ミラージュセット]
55,300円

小杉スケートを参考にしています。
※値段は2022年4月21日現在のものです。

ブレードがセットになった靴は値段もお手ごろで、スケートが始めやすいです。
私もブレードセットの靴から始めました。
しかし、自分の足にセットの靴が合わない時は、靴とブレードを別に買うことになります。

ブレードとしては、以下の2点が初心者向けです。

ブレード 価格
(税込)
ULTIMA ミラージュ 15,400円
John Wilson
コロネーション エース
32,500円

小杉スケートを参考にしています。
※値段は2022年4月21日現在のものです。

個人的なおすすめは、コロネーションエースです。
安定性もさることながら、慣れてくるとスピードも出せる優れものです。

いきなり上級者向けのブレードで滑る人もいますが、まず使いこなせません。滑るだけで苦労します。
ブレードは初心者向けを選びましょう。

スケート靴につける付属品についてです。
ブレードを保護するための布製のエッジカバーは、錆びを防ぐため必ず用意してください。1,600円~5,000円ほどで買えます。
リンクサイドをスケート靴で歩く時につけるプラスチック製のエッジケースは、スケート靴を買った時にサービスしてくれるショップが多いです。
気になるようでしたら、ショップに前もって確認してみましょう。

2.バッグ

スケート靴を入れるための専用バッグというものがあります。値段としては、4,000円台のものが多いようです。

スケート靴はかさばるので、大きめのバッグが必要になります。
しかし、専用のバッグを買う必要はありません。普段使っているバッグでOKです。

通勤時に専用バッグを持っていると、かなり目立ちます。変わった形をしているので、電車だと邪魔になることもあります。
私はトートバッグやリュックサックを使っています。

3.練習着

まず、長袖・長ズボン・手袋を用意しましょう。
半袖や半ズボンは、転んだ時に氷のくずで擦りむくことがあります。

服装は、いつも着ているもので問題ありません。
ユニクロなどのファストファッションでOKです。ライトダウンは、脱ぎ着しやすいのでおすすめです。
ズボンは、ストレッチの効くものにしましょう。

スケートの練習着の相場は、5,000円~10,000円台です。
もし、ジャケットとレギンスパンツをそろえようと思ったら、20,000円くらいの予算は立てた方がいいでしょう。
スケートショップやネットでも買えます。

初心者の大人が上手くなるための3つのコツ

どうすれば上手くなれるのか、気になりますよね?ここでは、初心者が上手くなるコツを3つ紹介します。

1.転んだ時こそ学べる

「転ぶのがコワイ」
「恥ずかしい」
そんな風に考えていませんか?

私も転ぶのは大嫌いです。大人になってから転ぶと、肉体的ダメージよりも精神的ダメージが強いんですよね。

しかし、転んだ時こそチャンスです!

「なぜ、いま転んだのか?」を、考えましょう。
前かがみになりすぎた?かかとに乗りすぎた?理由は転んだ数だけあります。

よく、転んだ方が上手くなると言われます。

恐怖心なく滑れる人はよく転びますので、この説はあながち間違ってはいないと思います。
ただ、なにも考えずに転ぶと、次も同じ転び方をします。

「一体、いまなぜ転んだのか?」

それを考えるだけでも、次の滑りに活かせます。
転んだ時こそ上手くなるチャンスです。

2.基礎を大切に

難しい技をやるには、基礎を磨くことが近道です。

どんなスポーツでも、基礎がないと応用とはいきませんよね。勉強も、基礎の問題から応用の問題に移っていきます。
それと同じで、フィギュアスケートも基礎がとても大事です。

カナダのパトリック・チャン選手の話を知っていますか?

世界選手権を3連覇した彼は、幼いころ、コーチにひたすら基礎のコンパルソリーをやらされたそうです。
彼の神がかりなスケーティングテクニックは、基礎の積み重ねによるものかもしれません。

我々がそんなテクニックを得られるかは別として、基礎はとても大切です。
基礎がおろそかなまま難しい技をやろうとしても、フォームが乱れたり、滑りが止まってしまいます。
逆に、基礎のスケーティングが身についていると、スムーズに技を繋げていけます。
バッジテストの課題にもなっているセミサークルは、基礎を磨くのにぴったりなのでおすすめです。

難しい技をやる前に、まず基礎をじっくり固めましょう。

3.ストレッチをしよう

滑り始める前に準備運動をするのは当たり前ですが、滑った後に家でのケアを忘れずにやりましょう。

氷の上はコンクリート並みに硬くて冷たいです。

滑った後の体には、疲れが溜まっています。
しっかりとストレッチをしてケアしましょう。

ケアを怠ると、ケガにも繋がっていきます。

ストレッチ法はいろいろありますが、普通の柔軟運動で大丈夫です。下半身だけでなく、上半身もじっくりと行いましょう。
とくに肩回りは力が入りやすい箇所です。念入りにストレッチしましょう。

筋膜リリースもとても効果があります。体の疲れが一気に解消します。

ケアをしていくと、体の動きが変わってきます。
ぜひ試してみてください。

初心者の大人が知っておくべきフィギュアスケートのリスク

どのスポーツでもそうですが、フィギュアスケートもケガのリスクがあります。
大人はとくに子供よりも体が大きいため、転んだ時のダメージが計り知れません。
どんなに気をつけていても、ケガのリスクはゼロにはなりません。

しかし、防ぐ方法もあります。

  • 膝や肘、お尻にプロテクター(パッド)をつける。
  • 頭に毛糸の帽子やヘルメットをかぶる。

髪の毛が長い人は、ポニーテールをシュシュで結ぶと後頭部を守れます。

挙げた方法で、骨折や脳震とうのリスクを減らせます。
当たり前ですが、完全に防ぐことはできません。

しかし、保険にはなります。
私は、初心者のころに膝を氷に打ちつけることが多く、よく打撲になっていました。
打撲になると、膝の動きも悪くなるんですよね。
そこでプロテクターをつけたのですが、おかげで打撲にならなくなり、思い切り滑れるようになりました。

未然に防げるケガもあることを、ぜひ知ってください。

まとめ

今回の記事をまとめると、このようになります。

フィギュアスケートは
  • 体幹・足腰が鍛えられる生涯スポーツである
  • 運動神経よりもバランス感覚が大切
  • 努力して長く続ければ、いろんな技ができてくる

なので、悩む必要なし!

始める方法は
  1. スケートリンクに行く
  2. スケート教室に入る
  3. 個人レッスンを受ける
必要なスケートグッズ
  • スケート靴はフィットするものを
  • バッグは今あるものでOK
  • 練習着(長袖・長ズボン・手袋)も、今あるものでOK
上手くなるためのコツは
  • 転んだ時こそチャンス
  • 基礎をじっくり固める
  • 家でのケアを忘れずに
ケガのリスクは
  • プロテクター
  • 帽子やヘルメット

で未然に防げる確率が上がる。

以上です。いかがでしたか?

冒頭にも書きましたが、フィギュアスケートは誰にでも門戸が開かれているスポーツです。

ぜひ、スケートリンクに足を運んでみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
牧野 ハル
WEBライターです。